Google Play ストアでは、スマートフォンなどで利用できるアプリが提供されています。しかし、配信されているアプリの中には正規品を装った「偽アプリ」が潜んでおり、気付かずにインストールしてしまうと思わぬ被害に遭うかもしれません。今回は、偽アプリのインストールを避けるために気をつけるべき3つのことをご紹介します!
そもそもGoogle Playとは?
Google Playとは、Googleが提供するAndroidやChrome OS向けのデジタルコンテンツ配信サービスです。対応端末で利用できるアプリをはじめ、動画や音楽、書籍なども配信しているのが特徴です。Google Play ストアは無料で利用することができ、有料のコンテンツを購入する際に商品代金を支払うようになっています。アプリや書籍などは無料でも楽しめるコンテンツが豊富で、音楽配信では月額サービス「Google Play Music」も提供されています。
偽アプリの危険性とは
偽アプリをインストールすることで何が起こるのかというと、ずばり「マルウェア」の感染です。マルウェアは簡単に言うと「ウイルス」のことで、端末に感染すると個人情報漏洩、詐欺広告の表示、バックドア、他の端末への二次感染といったさまざまな被害を引き起こします。Google Play ストアでは、不正アプリに対する審査や検査が行われていますが、ストアから偽アプリが発見されることは珍しくないのが現状です。そのため、誤って偽アプリをダウンロードしないよう、ユーザー側も注意する必要があります。
偽アプリの代表的な4つの事例
1. ゲームアプリ
よく知られているのが、ゲームアプリに偽装しているケースです。ゲームは特に人気が高いコンテンツのため、無料アプリに偽装することで多くの端末にダウンロードさせる狙いがあります。実際に、Google Play ストアで見つかった偽の無料ゲームアプリから「アドウェア」と呼ばれる詐欺広告を表示するマルウェアが検出されています。
2. VPNアプリ
VPNアプリに偽装しているケースも見られます。VPNとは、安全な通信を可能にするセキュリティ対策としても使われている仕組みです。しかし、無料のVPNアプリには悪質なものも潜んでおり、知らない間にマルウェア感染や個人情報を盗まれるという危険性があるのです。そのため、「ExpressVPN」などの定評がある有料VPNサービスを利用するようにしましょう。
3. セキュリティアプリ
ユーザーの心理につけ込んだ悪質な事例として、セキュリティアプリを装った偽アプリがあります。セキュリティアプリは、その名の通りウイルスなどから保護するセキュリティを高めるアプリです。しかし、こうしたセキュリティアプリそのものがウイルスであるケースは少なくなく、注意する必要があります。
4. バッテリー節約アプリ
バッテリー節約アプリが偽物であった事例もあります。スマホの充電を長持ちさせたいと気にする方は多く、バッテリーを節約してパフォーマンスを向上させるアプリは人気があります。しかし、こうしたアプリに「トロイの木馬」と呼ばれるマルウェアが仕込まれ、金融機関の情報などが漏洩する危険性が確認されています。
偽アプリで気をつけるべき3つのこと
1. 最新のOSにアップデートする
端末のOSは最新のバージョンにアップデートしましょう。OSのアップデートには、機能追加や不具合修正だけでなくセキュリティの向上も含まれています。そうすることで、侵入してしまった偽アプリによる攻撃を防いだり、インストール済みの正規アプリを偽アプリに置き換える手口の被害なども回避することができます。古いOSを使用し続けることは脅威に狙われやすくなることを意味するため、常に最新バージョンのOSを保つように心がけましょう。
2. アプリの評価をチェックする
アプリをインストールする前に、評価や口コミを必ず確認しておきましょう。Google Play ストアのアプリ詳細ページではユーザーの評価を見ることができ、あまりにも評価が低い場合は避けた方が無難です。ただし、そもそも評価自体が少ないアプリでは判断が難しいと言う場合があるため注意しましょう。
3. セキュリティアプリを使用する
セキュリティアプリを利用することも有効です。セキュリティアプリは、インストールするアプリに危険性がないかを検知することが可能で、偽アプリによる詐欺サイト誘導なども防いでくれます。ただし、利用は「ウイルスバスター」など定評のあるアプリに限定し、聞きなれないセキュリティアプリは避けるべきです。また、セキュリティアプリのインストール後も、OSと同じく常に最新バージョンにすることを心がけましょう。
最後に
Google Play ストアからアプリをインストールすることは、基本的に最も安全な方法です。しかし、決して油断はせずにセキュリティ意識を高めてアプリを利用していきましょう。