「世界の庵野（あんの）」とも名高い、日本のアニメ監督・庵野秀明氏。今も根強く多くのファンに愛されている名作「エヴァンゲリオン」を代表作としています。その庵野監督が脚本や監督などを務める「シン・」を冠する作品の1つ、「シン・仮面ライダー」が来春に公開されます。今回は、日本を代表するヒーロー映画「シン・仮面ライダー」について紹介していきます！
「シン・」シリーズとは？
「シン・」シリーズは、庵野氏が脚本や監督として参加するタイトルに「シン・」をつけた4つの映画タイトルです。ゴジラを始め、エヴァンゲリオン、ウルトラマン、仮面ライダーという日本を代表する4作品の夢のコラボレーションが実現しました。
「シン・」シリーズの生い立ち
庵野氏は元々、特撮作品への愛情が深く、自身の代表作でもある「エヴァンゲリオン」のアイディアのベースのひとつは特撮作品であると明かされています。仮面ライダーシリーズも、幼少期からのファンであり、グッズなどを買うほどだっただそうです。
庵野監督が東宝と共に制作したゴジラのリメイク「シン・ゴジラ」が2016年に公開され、記録的な大ヒット。これを受けて、円谷プロダクションと東映が庵野監督と共に映画を制作することが発表され、「シン・」シリーズがスタートました。
「シン・」シリーズの作品一覧
- シン・ゴジラ／東宝・2016年公開
- シン・エヴァンゲリオン 劇場版／カラー・2021年公開
- シン・ウルトラマン／円谷プロダクション・2022年公開
- シン・仮面ライダー／東映・2023年公開予定
「シン・」シリーズは、「シン・エヴァンゲリオン」を除いて、古い作品のリメイク版になっています。
「シン・仮面ライダー」について
今年で51周年を迎える「仮面ライダー」シリーズですが、世代と共に数多くの仮面ライダーが登場しました。「シン・仮面ライダー」では、1971年に登場した「仮面ライダー1号」をベースに物語が展開していくようです。「仮面ライダー」シリーズの原点とも言える、初代仮面ライダー「仮面ライダー1号」をベースとする今作は、多くのファンからの期待が寄せられています。
歴代の原点！初代・仮面ライダー1号とは
仮面ライダー1号は、石ノ森章太郎原作の1971年に公開されたテレビシリーズ「仮面ライダー」に登場する通称・1号ライダー、本郷ライダーです。藤岡弘、（ふじおか ひろし）が演じたことでも有名ですよね。
科学学生だった本郷猛（ほんごうたけし）は、知能指数600にして、スポーツも万能。優れた能力を備えた人材だったため、悪の秘密結社「ショッカー」によって拉致され「バッタの能力を備えた改造人間」へと肉体改造をされてしまいます。頭部を改造される前に逃げ出すことに成功したものの、人間へと戻ることは叶いませんでした。そのため、人類の平和を守るために仮面ライダーとなって悪の秘密結社「ショッカー」と戦うことを決意します。様々な苦悩を抱えながらも仮面ライダーとして奮闘する本郷は、まさにヒーローそのものでした。
仮面ライダー2号も登場！
「仮面ライダー」の撮影中に藤岡弘、さんが怪我をしてしまい、撮影に出れなくなってしまったため、途中で＂海外でショッカーと戦っている＂という設定になったことで有名な仮面ライダー1号。そこで登場したのが、ショッカーに改造されている時に本郷に助けられた一文字隼人（いちもんじはやと）です。一文字は、日本で「ショッカー」と戦う、仮面ライダー2号として日々奮闘します。この仮面ライダー2号も「シン・仮面ライダー」に登場することが発表されました。
キャスト
本郷 猛／池松 壮亮
緑川 ルリ子／浜辺 美波
一文字 隼人／柄本 佑
「シン・仮面ライダー」の見どころ
前述の通り、庵野監督は特に特撮にこだわりがあり、インタビューでも＂「こういう仮面ライダーもいいな」と思われるような作品を作りたい＂と述べています。こだわりは、スーツのディテールや仮面ライダー1号の愛車であるバイク「サイクロン」、仮面ライダーと言えばの「ベルト」などにも表れているようで、初代をリスペクトした近しいデザインになっています。そういった細かい部分にも注目することで、初代を知っている人にも、そうでない人にも楽しめるような映画になっています。
最後に
今回は、来春公開予定の映画「シン・仮面ライダー」について紹介してきました。どのような映画になるのか、現在ではあまり情報が出ていないものの、ノスタルジーを残しながら、新要素も含んだ作品になっているようです。追加情報の発表にも期待が高まりますね！
