【初心者向け】FXを始める前に知っておくべき5つのこと

FXは24時間取引を行うことができるため、サラリーマンにも人気の投資商品です。しかしFXに興味を持ったからと言って、いきなり挑戦するのは得策ではありません。FXとはどういったものであるのか、始める前に知っておく必要があるのです。

今回は、FX 初心者の方に向けて、FXを始める前に知っておくべき5つのことを簡単にご紹介します。

FXとは？
FX 初心者が知っておくべき5つのこと
最後に

FXとは？

FXとは「Foreign Exchange」の頭文字を取ったもので、日本語では「外国為替証拠金取引」と呼ばれている金融派生商品です。外国為替とは「日本円」「米ドル」「ユーロ」などの異なる通貨を交換することで、「証拠金」は預ける資金という意味になります。

FX 初心者が知っておくべき5つのこと

①FXの口座開設方法

FX取引を始めるためには無料の口座開設が必要です。まず「XM／XMTrading」「DMM FX」「GMOクリック証券」といった、口座開設したい任意のFX会社の公式ページにアクセスします。

次に登録画面へと進み、「氏名」「連絡先」など必要事項の入力と、「マイナンバー」「運転免許証」などの必要書類を添付します。

コースの選択では、少額取引が可能なものを選ぶと良いでしょう。口座開設の簡単な審査が行われ、1週間程度で口座情報が届いたら完了となります。

②FXの仕組み

FXは、各国の通貨を交換して利益を得るという仕組みです。時間と通貨ペアレートを表示する「チャート」を使用し、グラフの上下変動を予想して買い注文を行います。

買う行為を「ポジションを持つ」と呼び、売る行為を「ポジションを決済する」と呼びます。FXは少ない金額でも利益を得ることができ、資金が多ければさらに大きな利益を得ることが可能です。

③FXで稼ぐ方法

FXで稼ぐ方法には、「差益を狙う」「スワップポイント」という2つ方法があります。

差益を狙う方法は、為替レートが安い時に買い、高い時に売ることで利益を得る基本的な考えになります。売り買いした時のレート差分に、買った時の取引量を掛けた金額で得られる利益が決定します。

スワップポイントで稼ぐ方法は、保有することで通貨の金利差による利益を得るという考えです。スワップポイントは、銀行の預金と同じように金利が得られ、高金利ペアと呼ばれる通貨を保有していると毎日ポイントが貯まっていきます。長期的な投資商品としても人気がありますが、高金利通貨は価格変動が激しいため損失も膨らむというリスクがあることを理解しましょう。

④FXのトレードスタイル

FXのトレードには5つの手法があり、自分に合った方法で取引を行うことが可能です。

スキャルピング

スキャルピングとは、数分程度の短時間で売買を繰り返す手法です。1回のトレードでは利益が少ないですが、わずかな利幅を積み重ねて利益を積み上げるというスタイルになります。

デイトレード

デイトレードとは、日をまたがずに1日のなかでトレードを完結する手法です。現在最も多くの人が行うスタイルで、比較的難易度が低いため初心者にも推奨されています。

スイングトレード

スイングトレードとは、ポジションを数日間保有する方法です。長期間続く通貨ペアのトレンドに合わせてトレードを行うもので、スイング投資とも呼ばれます。

中期投資

中期投資とは、長くポジションを保有する方法です。1週間のうち数回の取引を行い、短期トレードより1回の損益が大きいのが特徴となっています。

長期投資

長期投資とは、数週間ポジションを保有する方法です。基本的にあまり売買を行わず、毎日得られるスワップポイントを狙った手法でもあります。

⑤FX 税金は？

FXで利益を得た場合は「雑所得」として「所得税」と「住民税」の課税対象になります。そのため、原則として確定申告が必要です。

確定申告の対象者

「為替差益」と「スワップポイント」の合計金額が20万円（被扶養者は年間38万円）を超える利益を得た場合、以下のいずれかに該当する方は確定申告が必要です。また合計金額が20万円（被扶養者は年間38万円）以下の利益であれば確定申告の必要はなく、未決済のポジションは課税対象外になります。

給与所得が2,000万円以下の会社員
年金収入が400万円以下の年金生活者
年間合計所得金額が38万円を超える被扶養者

FX 税金の内訳

「雑所得」は所得に応じて5〜45%の税率が課せられますが、FXの場合は「申告分離課税」に区分されており一律20.315%の税率となっています。また口座開設のキャンペーンなどで得たキャッシュバックや現金以外のものは「一時所得」として扱われます。一時所得は50万円を超えると確定申告が必要になるため注意しましょう。